全国の有名書店にてお買い求めになれます。
こう書房から直接お買い求めになりたい場合は、「書籍の注文」ページをご覧ください。
株式会社 こう書房
東京都新宿区矢来町112
第2松下ビル
TEL:03-3269-0581
まえがき
はじめに
(おそらく、浦部は逃げ切れるだろう)
と、おもい、にやりと笑って見た。
その笑いが平蔵自身を不敵なものにした。
平蔵は曲折にとんだ四十余年の人生経験によって、思案から行動をよぶことよりも、先ず、些細な行動をおこし、そのことによってわが精神(こころ)を操作することを体得していた。
(文春文庫『鬼平犯科帳3 兇剣』194ページより)
池波正太郎さんの名作から、鬼平(長谷川平蔵)のかっこいいシーンを借りてきました。
この本でみなさんにお届けしたいのは、まさにこんなこと。
「できればこういう心持ちでありたい」のに、実際の自分はそういう心理状態・気分ではないという「心理的なピンチ」状況を、アクションブレーク(内容は本文を読んでね)で乗り越える方法をお教えします。
いわば、あなたのための冒険物語=パーソナル・クエスト(お仕事編)攻略ガイドとでもいったもの。お仕事というフィールドをしっかり制覇して、自分の物語をさらに楽しむために役立てていただければと思います。
ちなみに…
このシーンでは、鬼平は十数人に取り囲まれ、まさに絶体絶命です。
でも、みなさんにこの本を使ってもらいたいのは、もちろんそんな危機的状況ではなく、たとえば、
「昨日遊びすぎちゃったかなぁ。仕事たまってるのに眠くてしょうがない。どうしよう……」
「いつもいつも勝手なことばかり。また、いざとなったら責任を押し付けるんだろ。上司のクセに!!」
「今度の新人、本当に使えないなぁ。どうやったらわかるんだ? ハラ立つな〜」
「もうすぐプレゼンなのに、心臓バクバク、膝はガクガク。ドキドキしてまともに話せそうもない。ヤバイ……」
こんな思いに捉われて仕事が手につかないとき。
こういうときは、いくら集中するように自分に言い聞かせても、無駄。ふと気がつくと、心の中でまた同じ言葉を繰りかえしてる自分がいます。
こんな気分をスッパリ切り替え、自分の持っている能力を充分発揮できたら、きっと仕事はもっと効率的に回り始めるはず。
多くの人は1日の大半を、そして、週のうち半分以上を、お仕事に費やしています。その時間、どうせなら楽しく過ごしたいですよね。お仕事が楽しくなって、輝けば、プライベートも、人生も、もっともっと輝くはずです。
そこでおすすめしたいのが「アクションブレーク」なんです。
鬼平は、「ニヤリッ」と無理やりにでも笑うこと(アクションブレーク)で恐れの気持ちを一瞬で切り替え、絶体絶命の危機を乗り切りました。実は「ニヤリッ」以外にも、一瞬で気持ちを切り替えられる「アクション」があるんです。
「またまたぁ。そんなに簡単に気持ちって変えられないでしょ」と思ったあなた。第2章〜第5章の「実践編」のなかから「あるある!」と思った状況をひとつ選んでみてください。そして、そこで紹介しているアクションブレークを覚えて、会社で試してみてください。きっと、
「ホントだ。なんかスッキリして、やる気出てきちゃった」
となるはずです。そしたら、もう一度ここに戻ってきて、パラパラっと本をめくって、次の状況にチャレンジ。
これを何度か繰り返すうちに、きっとあなたのお仕事ライフは、まったく違ったものになりますよ。
目次
第1章 会社には、心のピンチが渦巻いている
小さな心のピンチを見過ごすな
心のピンチの現われ方
アクションブレークとは?
アクションブレークの原理
身体の感性を取り戻そう
最初のうちは場所を変えて
時間よ、止まれ!!
時間よ、動け!!
アクションブレークを上手に使おう
第2章 日常のピンチを跳ね返す〜実践編1〜
まずは自分の「入力タイプ」を知ろう
あなたはどれ? 入力のしかた4つのタイプ
Q1 「彼女とケンカして仕事が手につかない」なんて、大人としてありえない!! とは思うけど……。このムカつく気持ち、どうしよう?
Q2 いつもだったらこなせるルーティンな仕事。でも今日は、なぜだかまったく興味が持てない。どうしよう?
Q3 あぁ、だるい。社長の長話。ここで家庭の話されても対応に困るって。要点を早くいってくれないかなぁ。この間の持てない時間、どうする?
Q4 もうすぐ月末なのに、まだノルマに届かない。ちゃんとやってるのに……。あぁ、また胃が痛くなりそう。どうしたらツキが戻ってくるんだろう?
Q5 「なんかやる気しないなぁ」って思ってたら、右も左もダラケた顔ばかり。自分だけはシャッキリとなんて、これじゃあ無理っぽくない!?
Q6 とにかく超忙しくて、慢性的な睡眠不足。いまは気合いが入ってるからいいけど、一息ついたらガタ〜ッといきそう。どうしよう?
Q7 また人の悪口かよ。なんかほかに話すことないのかね〜。聞いてるだけで自分の品位が下がっちゃう。調子合わせるのも仕事の一部なの?
Q8 こっちは残業しなくても仕上がるように計算してやってるんだよ。「みんな、残業してでもやってるんだよ」って、なにそれ?
Q9 「全力投球!!」なんていわれても、仕事が人生のすべてじゃないし、あんまり熱いと逆に冷めちゃうんだよね。うざいなぁ……。
Q10 急いでいるのに、また電車が遅れてる。日本の電車は世界一時間に正確って、ほんとかよ? あぁ、イライラする!!
第2章のまとめ 〜自分に優しく入力しよう〜
第3章 人間関係のピンチを跳ね返す〜実践編2〜
自分の反応タイプを知ろう
あなたはどれ? 反応のしかた4つのタイプ
Q1 「つまり、それはですね〜」―― あぁ、またはじめから説明するのかよ。思わず作り笑顔もひきつってくる。なんとかしてくれ〜〜!!
Q2 議題と関係のない話を、また長々とうるさいなぁ。しかも、いかにも重要な意見を述べてるように。もう、イライラするよ!
Q3 いつもお世話になっている先輩からのサポート依頼。手伝ってあげたいけど、いまは自分の仕事で手いっぱい。人を助ける余裕なんてない。どうしよう……。
Q4 ひとりじゃなんにもできないくせに口ばっかり達者で生意気な新人に、ついキレそう。この腹立ちを抑えるにはどうすりゃいい?
Q5 「いつもいつも思いつきでわけのわからないこといいやがって」と思うけど、上司の指示には従うしかない。この割り切れない気持ち、どうしよう?
Q6 「きちんと報告しろ」「わからなかったら、ちゃんと聞け」っていわれても、いまさらこんなことを話題にしづらい……。どうしよう?
Q7 なにをどう説明しても、わかってるんだか、わかってないんだか、返事もまともにできない、この新人。どう教育したらいいのよ?
Q8 部下を連れて居酒屋に。たまには社外でコミュニケーションのつもりが、アルコールの力を借りてやたら絡んでくる。こんなつもりじゃなかったのに……。
Q9 仲間がミス。フォローしてやりたいけど、こいつ、態度がでかいわりに繊細だからなぁ。傷つけずに励ましてやるには、どうすればいいだろう?
Q10 電話が鳴るとビクッとなって、受話器をすぐに取れない。取ってもすぐ声が出ない。このままじゃヤバい!!
第3章のまとめ 〜自分に無理なく出力しよう〜
第4章 状況・出来事のピンチを跳ね返す〜実践編3〜
自分の置かれた状況を知ろう
いまの状況はどれ? 知っておきたい3つのフィールド
場が見えないと
Q1 楽勝のはずだった大口受注。あと少しのところで他社に奪われた。失望と後悔が身体を駆け巡る。ヤバい、立ち直れないかも……。
Q2 手慣れた仕事だからこそのミス。悪いのは、たしかに自分だからしょうがないけど、厳しい上司のひと言にダウン寸前。この気分から回復するには、どうしたらいい?
Q3 「この件は、君が詳しかったよね」という上司のひと言で、次回の会議の進行役をするはめに。進行役なんて、やったことないよ。どうしよう?
Q4 上司との打ち合わせ。せっかく提案してるのに軒並み却下。批判や反対ばっかりで、ちっとも先が見えてこない。いったい、なにがしたいの?
Q5 営業トークや一対一の会話ならまったく気にならない。けど、大勢の前での朝礼とかスピーチはもう、まるでダメ。これさえなければ、いい職場なのに……。
Q6 契約書に納期を誤って記載。気がついたときには、すでに遅し。周囲に多大な迷惑をかけてしまった。謝罪と後始末の毎日で押しつぶされそう……。
Q7 お客さんと打ち合わせ中、肝心なことになると噛んでしまう。あたふたして声も小さくなっちゃう。これじゃ話が伝わらないし、信頼も失いそう……。
Q8 飲み会、嫌いです。だいたい、お酒飲めないし。酔っ払って、大きな声出して、くだらない話して。こういうコミュニケーションって、なにがいいの?
Q9 突然の日程変更!? 対応するにはスケジュールを全部、見直さなければならない。パニクって、優先順位が考えられない。どうすりゃいいの?
Q10 いきなり転勤って、まだ心の準備ができてないよ。そんなの会社に入ったら当たり前だっていわれても、素直になんか受け入れられないって。
第4章のまとめ 〜自分に優しい場をつくろう〜
第5章 自分の中にあるピンチを跳ね返す〜実践編4〜
ボディマップを書き換えよう
Q1 決められない、決まらない。せかされても、返事はまだまだゴメンなさい。あんまりイライラされると、さらに迷っちゃう。こんな自分を変えたいよ。
Q2 初めてのリーダー職。だけど、自分の出した指示をみんな理解してるのか、指示したとおりにきちんとこなせるのか、不安でしょうがない。こんなリーダーじゃダメだよね?
Q3 なんの名案も浮かばない。会議中、終始無言でいるわけにもいかないし、半端なことをいったら、それこそ批判の集中砲火。発想力のない自分が恨めしい……。
Q4 しまった! 手帳にはちゃんとメモしてあるし、明らかに自分が悪い。だけど謝るのは、なんかバツが悪い。素直に「ゴメン」ていえない自分が恥ずかしい……。
Q5 社に帰ったとたんに客先から電話。しまった、またミスが発覚。さっき謝ってきたばかりなのに。この注意力のなさ、どうしたらいい?
Q6 「もっと愛想よくできないのか?」って、これでも精いっぱいやってるのに。これ以上、どうやって明るくふるまえっていうの!?
Q7 新規の仕事、どうも手順がつかめない。このあいだ、ちゃんと説明を受けたはずなのに……。ものおぼえが悪いっていうか、オレって、頭悪い?
Q8 気づいたら、右に部長、左は専務。いつのまにかふたりに挟まれて、こんなところで居心地悪くしてる。オレってどうして、いつもこんななんだろう?
Q9 「大人になれよ」「上がいってるんだから」―― 多勢に無勢で勝ち目なし。こっちが正しいのに、誰も賛同してくれない。オレって青いの? ガキなの??
Q10 あぁ、いっちゃった。べつにそんなこと、このタイミングでいわなくてもいいのに。オレってどうして、いつもひと言多いんだろう?
第5章のまとめ 〜自分に優しい自己イメージを持とう〜
第6章 ピンチをチャンスに変えよう
知ってるけど、誰もやらないこと
ふたたびアクションブレークの原理
アクションブレークを使うコツ
理想の入力パターン
理想の出力パターン
真の状況のパターン
仕事のクオリティを変えよう
おわりに
[第1章 会社には、心のピンチが渦巻いている]より
アクションブレークの原理
割り箸を1本用意してください。それを横にして口でくわえると、口角が上がります。その状態で、悲しいこと、辛いことを思い浮かべようとすると……、これが、なかなか難しい。割りばしで物理的に口角が上がった状態、つまり笑顔(の形)をつくることで、気持ちのほうまで左右されてしまうのです。
この現象は通常、こんなふうに説明されています。
◇【楽しい→笑う】というパターンが脳内で普遍化され、ついには笑うという「行動」が楽しいという「心のスイッチを入れる」までの密接な関係を持ってしまった!
アクションブレークでやっているのは、シンプルにいうとそんなことです。
【心(思考)→ 行動】という脳で普遍化されたパターンを逆手にとり、小さな心のピンチを別の行動でブレークしちゃうのです。
でも、アクションブレークには、実はそれ以上に深い意味があります。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
普通は「悲しいから泣き」「嬉しいから笑い」ます。その関係が脳内であまりにも強化されると、「泣き顔をつくると悲しくなる」「笑顔をつくると嬉しく」なるという逆転が起こる……、これが一般的な説明です。
でも実は、それは逆なのではないか。感情が動きをつくりだすのではなく、もともと動きが感情をつくりだすのではないか、という説があるのです。
神経学者のアントニオ・R・ダマシオは、(感情を揺り動かすような)ある刺激に対して起こる特有の身体的変化を「情動」と定義しています。そして、脳はその身体的変化(情動)がある限度を超えたとき、それを感情として捉えるのだそうです。
つまり、(感情における)身体の変化と心の変化は、私たちが思っているのとはまったく逆のステップで起こっている、というのが彼の説。
たとえば、恐ろしい光景を目にしたとき、「全身が緊張して、呼吸が詰まり、膝はガクガク、心臓がバクバク」という「恐怖」に特有の身体的な変化が起こります。そして、その変化がある一定以上のレベルの強さに達したとき、初めて「怖い!」という感情が生まれてくるわけです。「怖いから、身体が震える」という一般的な考え方とは、正反対の現象です。
どうですか?
「動きが感情を作り出す」
馴染みにくい考えでしょうか?
私はダマシオ博士の説に120%賛成です(120%というのは、動きによって変化するのは感情だけにとどまらないと思っているからです)。
私自身「身体が変わることにより気持ちや考えが変わる」ことを、自分で何回も経験しています。それにボディコーディネーションにおけるセッションでは、クライアントさんが変化するのを実際に日々、目にしています。
たぶん、「心と身体はまったくイコール」なのです。
ちょっといいすぎかな。もう少し穏当に言い換えましょう。
「心で起こった変化は必ず身体に影響を与える」のです。
そしてその逆もまったく同じ。「身体に起こった変化は必ず心に影響を与え」ます。ただ、その影響があまりにも微妙、微細すぎて、普通は見過ごされることが多いだけなのです。
アクションブレークは、通常だったら微細である変化を、増幅して行なう方法です。
「身体に起こった変化は必ず心に影響を与える」ことを前提に行なうことによって、さらに変化は増大します。
[第2章 日常のピンチを跳ね返す〜実践編1〜]より
まずは自分の「入力タイプ」を知ろう
この章で身につけてもらいたい原則。それは、
「自分の入力タイプを知る」
ということ。
同じものを見ていても、同じ話を聞いていても、理解のしかたは人それぞれ異なります。そして、その違いをつくる原因のひとつは「情報の入力のしかた」なのです。
パソコンにはキーボード、タブレット、音声など、さまざまな入力方法がありますよね。人も、同じ五感を通して情報を得ているようで、その入力のしかたには異なるタイプがあるのです。
実際、クライアントさんにカウンセリングを行なっていても、みなさん、驚くほど聞き方が違います。一所懸命に耳を傾けて聴いている人。視線を泳がせて、落ちつかなげにしてる人。うんうんと、大きな動作(や、ときには声)を示しながらも、あとで確認してみると、実際にはあまり聞いていない人……。また、多くの人にカウンセリングをしていると、聞き方ごとに、理解のしかたも違っているのがわかります。
聞き方には、大きく4つのタイプがあります。
(1)頭=理屈で聞いている人は、話の内容が気になります。
(2)胸=感情で聞いている人は、内容よりも、誰がいっているかが気になります。
(3)お腹=本能で聞いている人は、どういっているかが気になります。
(4)四肢=バランスで聞いている人は、なぜいっているかが気になります。
本書では、大きく分けたこの4つのタイプを「マインド型」「ハート型」「ソウル型」「スピリット型」と名付けました。次の項で、それぞれの特徴を書きますので、自分の情報の入力タイプを知ってください。
それがわかると、ある程度、ピンチをコントロールしやすくなります。
あなたはどれ? 入力のしかた4つのタイプ
(1)怒ると「頭にくる」=マインド型
情報を思考で捉えます。怒ったときは、頭に来ます。「無駄なこと」「理屈に合わない」ことは嫌いです。問題が許容範囲を超えと「頭が痛」くなったり、「頭を抱え」てしまいます。
(2)怒ると「ムカつく」=ハート型
情報を感情で捉えます。ピンチについても同じ。怒ったときは、ムカつきます。人に「嫌われ」たり「なにもしてあげられない」ことを恐れています。問題があると「胸が痛」んだり「締めつけられ」たりします。
(3)怒ると「腹が立つ」=ソウル型
情報を本能的に捉えます。ピンチについても同じ。怒ったときは、腹が立ちます。「目標を達成する」ことを求めます。問題があると「お腹が痛」くなったり「腰に力が入」ったりします。
(4)怒りで「身体が震える」=スピリット型
情報をバランスで捉えます。ピンチについても同じ。怒ったときは、拳や膝を震わせます。全体のバランスが気になり、つながりを重んじます。問題があると「全身の力が抜け」て「全身がバラバラになる」ような感覚を覚えます。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ご自分の入力タイプがわかりましたか?
それがわかったら、こんなことを試してください。
上司の指示を聞いて、あるいは部下の報告を受けたり同僚の行動を見て「ピンチ」になったとき、自分が身体のどこでその情報を入力しているかを感じてみるのです。
するとそれ自体が、第1章で説明した「状況から離れる」という行動につながってきます。ピンチに出会ったら、まずその状況からいったん離れてみる。タイムストップの呪文です。
あせって同じことを繰り返しても、かえって状況を悪化させるだけ。なにより疲れてしまいます。ループしている行動から抜け出すためには、とりあえず強制終了もやむをえません。やわなパソコンとは違って、人間さまの心はそれくらいでは壊れないのでだいじょうぶ。アクションブレークを使うのは、それからです。
そして、ブレークで充分体制を整えたら、現実に戻ります。合言葉は、
「時間よ、動け!!」
では、いよいよ具体的な状況例ごとにアクションブレークを紹介しますね。
Q2 いつもだったらこなせるルーティンな仕事。でも今日は、なぜだかまったく興味が持てない。どうしよう?
【状況】
お決まりの事務仕事。普段だったら「やるべきこと」と割り切ってできるのに、なぜか今日は無気力。やる気が出ないというか、関心が持てないというか、まったく意欲が湧いてこない。
「うぅ、こんな退屈な仕事はほっぽっといて、どこか遊びに行きてぇなぁ。早く退社時間になればいいのに!!」
なんて思っても、この仕事、自分でやらなきゃ、誰もやってくれないんだよね〜。
こんな鬱々とした気持ち、どうすりゃいいの?
そんなあなたに効く、アクションブレーク!
【説明】
ルーティンな仕事にうんざり――。
なんて場合には、身体全体が弛緩して、お腹にうっ血しています。食後にボ〜〜ッとなっているのと、ほとんど気分は一緒です。
当然、脳への血流も悪くなっています。
このアクションブレークで、膝を上げることによって骨盤がしっかり動いて、うっ血状態も解消。心も身体もスッキリ目覚めてきます。
自分の怠け心にカツを入れるつもりで、膝蹴り連発!!しましょう。
おわりに
電車に乗っても、街を歩いていても、コーヒーショップに入っても、なぜか疲れている人であふれています。イライラ、グッタリ、虚脱状態。周囲への意識を閉じて、無表情に携帯の画面だけ見詰めてる。男性も女性も、子供も大人も、学生もビジネスマンも、ちっともシアワセそうに見えません。
それはきっと、過剰な刺激とストレスに日夜取り囲まれているから。そして、それをかわすのに、身体も心も閉ざすしか方法を知らないから、ではないでしょうか。
でも、殻を固くすればするほど、自由さは失われます。閉ざせば閉ざすほど、悪循環に陥いるだけ。自分を変える力も弱まってしまうのです。気力や体力が尽きれば、あとは疲労とストレスの海でおぼれてしまうしかありません。
本当に残念だと思います。ちょっとしたきっかけがあるだけで、その悪循環を断ち切れるのに。ちょっとした方法に気づくだけで、マイナスのスパイラルから抜け出せるのに。心と身体をほんの少し開く、その方法を知ってさえいれば……。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
拙著『イメージだけで「らくな体」をつくる本』」(サンマーク出版)ではイメージと動きで、『鏡の魔法で自分まるごと好きになる』(こう書房)では鏡をツールにして、プラスのスパイラルに入る方法をお伝えしてきました。イメージで動きを先導し、身体に意識を向けることで、筋肉や関節の固着や動きの癖をとり、身体や心をより柔軟でらくらくにする方法です。
この本では反対に、動きでイメージ(気分や気持ち、心構え…)を先導する方法をお伝えしてきました。
動きとイメージ、どちらも効果的な方法です。というより、動きとイメージを切り離すことはできません。生き生きとしたイメージ=想像力を加えることでこそ、動きのクオリティは上がるのです。
ぜひ、あなたのイメージをプラスして、アクションブレークのツールとしての価値をさらに高めてあげてください。そして、日常の中でためらわずに使って、その効果を味わってみてください。
絶望や悲嘆に直面したときは、それにふさわしい情緒へ落ちこまず、先ず笑ってみるのがよいのだ。
すると、その笑ったという行為が、ふしぎに人間のこころへ反応してくる。
(文春文庫『鬼平犯科帳3 兇剣』194ページより)
まとめも、やっぱり鬼平さんに登場していただきました。
鬼平のような達人だったら、絶望のただなかでも、ニヤッと笑うことができます。が、なかなか普通の人間は、そこまで覚悟は決まりません。
そんなときは、笑うのではなく「口角を上げる」だけでいいのです。それだけで充分。効果は変わりません。「行為がこころへ反応してくる」、その体験を楽しんでくださいね。
最後まで読んでいただいて、本当にありがとうございます。あなたの人生がプラスのスパイラルの高みへとさらに昇っていくことを願いながら、お別れです。
また、どこかでお会いしましょう!!
──続きは書籍でお読みください──
さかもとはるゆき(坂本春之)
(株)プレゼンシング・インスティテュート・ジャパン代表。横浜のサロン・ミカサ スカサで、主に経営者・エグゼクティブ向けにボディコーディネーションの施術を行なっている。また、併せて、今年で開始して27年になる太極拳・合気柔術を指導中。身体の動きをダイレクトにチェックした延べ人数は十万人以上にも及ぶ。その経験をもとにボディコーディネーション及び独自のイメージトレーニング法・セルフケア法を開発。現在は、その成果をエコボディとしてまとめ、「身体をニュートラルに導くことで、持っている能力を100%引き出す」ことを目的に、講演・著作を通じて普及・教育にあたっている。
著書:『鏡の魔法で自分まるごと好きになる』(こう書房)、『イメージだけで「らくな体」をつくる本』(サンマーク出版)
■資格等■
中央大学文学部心理学科卒業 / ボディコーディネーションTMファウンダー / 国際トレガー協会認定プラクティショナー、チューター、イントロダクトリー・ワークショップ・リーダー、スーパーバイズド・プラクティス・リーダー / 姿勢保険均整師 / 日本カウンセラー協会公認カウンセラー / 全日本柔拳連盟本部指導員・横浜支部長